コーチングの効果を最大限に引きあげる質問の手法について。

10種類の効果的なカード「質問」:コーチングを知る

「質問」

1.オープンクエスチョン(拡大質問)とクローズドクエスチョン(特定質問)
(1)オープンクエスチョン(拡大質問)とは、「はい」「いいえ」で答えられないもの。
  • 5W3Hで始まる質問。
  • 誰が(Who)やりますか。
  • 何を(What)しますか。
  • いつまでに(When)やりますか。
  • どこで(Where)しますか。
  • なぜ(Why)しますか。
  • どのように(How)してやりますか。
  • いくらで(How much)しますか。
  • どのくらいで(How many)やりますか。

※但し、「なぜ(Why)」は、追求の質問になることがありクライアントを追い詰めてしまうことにもなりかねないので、使用するときには、注意が必要です。

クライアントが答えを考えることによって、クライアントの気付きを促すことができます。コーチングでは多用しています。

2.クローズドクエスチョン(特定質問)とは、「はい」「いいえ」で答えられるもの。
クライアントが考えないでも答えが出るのでコーチングではあまり使用しません。
クライアントの核心に迫ることによって、クライアントの意志を確認することができます。
「今週中にやりますか」→「はい」クライアントが答えることによって、クライアントにとっては「自己宣言」したこととなり前向きの気持ちになるのです。
ふだんの会話ではオープンクエスチョン(拡大質問)を使っていることが多い。コーチングの導入時には、最初から難しいオープンクエスチョン(拡大質問)を使用しないで、答えられやすいクローズドクエスチョン(特定質問)を行うことがラポール作りにつながります。

過去質問と未来質問

1.過去質問とは、過去に起こったことについて行う質問。
原因の追究になりやすく、前向きな答えは出てこないのでコーチングではあまり使用しません。
「なぜ、できなかったの」こう聞かれれば、一生懸命にその理由を考えるものです。人間は弱いもの、「できなかった」ことについて、自分の責任ではないと主張したがります。そのため、「なぜ、できなかったの」と聞かれれば、一生懸命に「言い訳」を考えます。「なぜ(Why)」は、追求の質問になることがありクライアントを追い詰めてしまうことにもなりかねません。
但し、過去質問は、クライアントが過去に成功体験をもっている場合には、効果的なものとなります。
2.未来質問とは、未来に焦点をあてて行う質問。
未来に向かって、前向きに行動することを促す質問でありコーチングでは多用します。
「何があればできるかな?」こう聞かれれば、一生懸命にその「何」について考えるものです。「できなかった」過去ではなくて、未来について「何かがあればできる」と考え、その「何か」を考えるものです。そのため、「何があればできるかな?」と聞かれれば、一生懸命に前向きに考えるのです。「なぜ(Why)」と聞く過去質問ではなく、「何を(What)」と聞く未来質問が、コーチングでは有効です。

否定質問と肯定質問

1.否定質問とは、否定的な言葉を使って理由を問いただす質問。
原因の追究になりやすく、前向きな答えは出てこないのでコーチングではあまり使用しません。「どうして、やらないの?」こう聞かれれば、いい気持ちはしません。人間は弱いもの、「やらない」ことについて、自分を正当化する理由を考え始めます。そのため、「どうして、やらないの」と聞かれれば、一生懸命に「言い訳」を考えます。
2.肯定質問とは、肯定的な言葉を使って行動を促す質問。
クライアントのモチベーションを高めるのに効果的であり、コーチングでは多用します。「いつからやろうか?」こう聞かれれば、「○○からやります」ということになります。「○○からやります」とクライアントが答えることによって、クライアントにとっては「自己宣言」したこととなり前向きの気持ちになります。

質問(まとめ)

質問とはクライアントの心の奥にある潜在部分を引き出す手段です。

オープンクエスチョン(拡大質問)・未来質問・肯定質問を使って、氷山の水面下に隠れている部分(潜在化している部分)を引き出し、クライアントが目標に向かって進んでいくのを、コーチとしてサポートすることが大切なことです。
過去質問・否定質問は顕在化している部分を追及するものであり、過去質問・否定質問で追及されると、クライアントはいいわけを考えてしまい、クライアントの前向きな気づきにはつながりません。
コーチングとは、クライアントを追及することではなく、クライアントが目標に向かって前向きに進もうとするのをサポートすることです。(それ故、追求につながる疑問符WHYの使用には注意を必要なのです)