傾聴される側、傾聴してもらえないときの心理

傾聴してもらえていないと感じたら、話し手は、「話しをしても無駄。
もう話しをしない。
適当に話せば言い。
冗談じゃない、反応のない人に話すほど暇じゃない。
馬鹿にするな、人の話をちゃんと聞け」などと思ってしまい、一刻も早くこの場を立ち去ろうと思うものです。

話し手は聞き手が聞いてくれていて、それに対してどんな反応を示すか、どんな意見を持っているかを聞いて、自分の考えていることの正当性を確認したいのです。
自分ひとりが一方的にしゃべっていて、聞き手が無反応、無視されていると感じたのでは、聞き手に対して話しをする意味・価値を見出すことができません。

聴き手の心理

「聴くこと」には三つのレベルがあります。

レベル1 自分で話しをしたくてむずむずしています。

→(失格)話し手の話しではなく、自分の心の声を聞いてしまっています。
レベル2 相手が何を言おうとしているのか、真摯な態度で一生懸命に聴いています。
→傾聴として最低限のレベルです。
レベル3 相手がしゃべっている言葉だけでなくその背景にあるものも理解しようとしています。
→傾聴として申し分のないレベルです。